電位治療器は物理療法機器の一つです。昭和28年に厚生労働省が病院向けの医療機器として承認してからずっと人々の体を良くし続けてきた歴史があります。
他の物理療法機器は、身体の局所(肩・膝・肘など)に温熱・光線・電気・磁気等を加えて、局所的に血行促進・痛みの緩和等を図ります。それに対し、電位治療器は微少な電気エネルギーを全身に与えて、自律神経系及び内分泌系の調整中枢(視床下部等)を、より健常な調整状態になるように向かわせる効果があるといわれています。これらの効果により、身体の生体恒常性(ホメオスターシス)を維持するように作用する点が他の物理療法機器と異なります。
電位治療器で発生した身体周囲の電界は、皮膚の感覚受容器を柔らかく刺激し、その刺激は、最終的に脳の視床下部等に働きかけて生体恒常性を維持するように作用すると考えられます。
また、電界により発生する極めて微少な誘導電流が身体内部を流れ、この微少電流が細胞に働きかけて新陳代謝を促すといわれています。
電位治療器は物理療法機器の一つですが、物理的エネルギーを生体に与えるまでは人工的なものですが、エネルギーを生体に与えた後に起こる反応は生体自身の生理的な反応になります。従って、 身体にやさしい治療をする機器といえるでしょう。
厚生労働省から承認された効能・効果は「頭痛・肩凝り・不眠症・慢性便秘」です。
※なお、次のような疾患・症状の方は電位治療機器におかかりになる事ができません。
・ ペースメーカーなどの医療用電子機器を埋め込み・携帯している方
・発熱性・出血性疾患の患者
・癌末期・妊娠中毒症等の体力が極度に弱った方
・その他、重篤と思われる疾患・症状の方